VMwareをNATでネットワークへ

前回の日記でVMware PlayerとFedora Core 8のインストールは成功しました。
今回からはゲスト(Fedora Core 8)とホスト(WindowsXP XP2)とを
NATを用いて通信するネットワーク環境を構築する手順を書き残します。
Web上にはもっと充実したサイトがありますが、
自分の理解度を確認するのと、自分の作業ログのためにメモします。
言葉遣いや設定の間違いがありましたら、ツッコミよろしくおねがいします。

【ネットワークの設定】

今回はNATで環境を構築。
ゲストOS側のゲートウェイ「192.168.99.1」
ゲストOSのIPアドレス「192.168.99.10」として構築します。

1、Windows

 NATの設定
 「コントロールパネル」→「ネットワーク接続」→「ローカルエリア接続」を右クリックします。
 メニューからプロパティを選択。プロパティの詳細設定タブの中の「インターネット接続の共有」
 というグループボックス内のチェックボックスを両方チェック、「OK」を押します。
 LANプロパティ
LANプロパティ posted by (C)hey8
 この時、どのアダプタと共有するか聞かれたらVMnet8を選択します。

 
 次に「VMware Network Adapter VMnet8」を右クリックし、プロパティを選択。
 TCP/IPのプロパティを開き、固定IPで接続するように設定します。
 VMnet8_IPアドレス
VMnet8_IPアドレス posted by (C)hey8
 ちなみにこのIPアドレスがゲスト側のゲートウェイとなります。


 VMware Network Adapter VMnet1はNAT接続の場合は使用しないので無効にして構いません。


 次は「vmplayer.exe」と同じ場所にある「vmnetcfg.exe」を起動します。
 「ホスト仮想ネットワークのマッピング」のタブを選択します。
 以下の場所を押します。
 仮想ネットワークエディタ(マッピング設定)
仮想ネットワークエディタ(マッピング設定) posted by (C)hey8


 現れるメニューから「サブネット」を選択します。
 サブネットを以下のように設定します。
 サブネット設定
サブネット設定 posted by (C)hey8
 

 続いて同じメニューから「NAT」を選択します。
 ゲートウェイアドレスを指定します。
 
 「ポートの転送」をクリックします。
 SSHでのリモートログインを有効にするため以下のポートを転送するように設定します。
 SSHポート転送
SSHポート転送 posted by (C)hey8


 次は「ホスト仮想アダプタ」タブを選択します。
 使用しないVMnet1は無効にしました。
 ホスト仮想アダプタ
ホスト仮想アダプタ posted by (C)hey8


 次に「DHCP」タブを選択します。
 VMnet8は固定IPで運用したいのでリストボックスから削除しました。
 DHCP設定
DHCP設定 posted by (C)hey8

 最後にNATタブを選択します。
 ここではNATサービスが起動している事と
 先ほど設定した内容が正しいか確認できれば大丈夫です。
 今回の場合はゲートウェイ「192.168.99.1」になっているはずです。
 なっていない場合は「編集」ボタンを押し、修正してください。
 これでこのセットアップツールの役目は終了です。

 次はIP周りの確認をします。。
 DOSプロンプトで以下のコマンドを実行してみてください。

 > ipconfig /all

 VMnet8の状態の確認してください。
 ipconfig1
ipconfig1 posted by (C)hey8


 それとネームサーバーのIPアドレスも確認します。
 ローカルネットワーク接続のDNS Serverがそれです。

 最後に"C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts"に以下の一行を追加します。

 192.168.99.10	fedora8.com

 こうしておくと「fedora8.com」の名前解決が行われるようになります。

2、Fedora

 VMWare Playerを起動し、ログイン。
 まずはスーパーユーザーになります。
 もしくはrootでログインします。
 

 この状態でネットワークの設定を行います。
 まずは設定を編集します。

 $ vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

 インストール時の構成によってはeth0ではない場合もあります。
 各々の環境に合わせて編集してください。
 viエディタが起動したら以下の編集を行います。
 不足している項目は新規に書き足してください。

 BOOTPROTO=static
 IPADDR=192.168.99.10
 BROADCAST=192.168.99.255
 NETMASK=255.255.255.0
  NETWORK=192.168.99.0
  TYPE=Ethernet

 保存してviを終了します。
 次は以下のファイルを編集します。
 このファイルの内容はゲストOS全体のネットワーク環境に影響します。

 $ vi /etc/sysconfig/network

 NETWORKING=yes
  HOSTNAME=fedora8.com
  GATEWAYDEV=eth0
  GATEWAY=192.168.99.1

 GATEWAYに指定するIPアドレス
 VMnet8に設定したアドレスです。
 保存して終了します。
 次は以下のファイルを編集します

 $ vi /etc/resolv.conf

 nameserver 192.168.1.1

 ここで指定するIPアドレスDOSプロンプトで確認した
 DNSサーバーのIPアドレスです。
 保存して終了します。
 
 最後に以下のファイルを編集します。

 $ vi /etc/hosts
 
  192.168.99.1    hostWinXP
  192.168.99.10   fedora8.com

 この2行を追記します。
 これで名前解決が行われるはずです。
 一行目はホストとなるWindows側のVMnet8アダプタのIPアドレス
 2行目はゲスト側のIPアドレスです。
 保存して終了します。

 ネットワークを再起動します。

 $ /etc/rc.d/init.d/network restart

 問題なく再起動したら以下のコマンドを実行してみます。

 $ ifconfig -a

 ifconfig
ifconfig posted by (C)hey8


 inet addがゲストOSに設定したIPアドレスになっているか確認します。
 UP BROADCAST RUNNING MULTICASTと表示されていることを確認します。
 
 ここまで問題がなければping、nslookupなどで稼動状況を確認します。

 $ ping -c4 192.168.1.1
 $ ping -c4 hostWinXP
 $ ping -c4 yahoo.co.jp

 など

 $ nslookup yahoo.co.jp

 を実行してみましょう。
 もしかしたらホストとのpingに失敗するかもしれません。
 どうやらXPのSP2のファイアウォールが働いていると失敗するようです。
 その場合はファイアウォールを解除しましょう。
 何も問題なければネットワークの設定は完了です。


 あとは諸々気になるところをyumなんかでアップデート。
 普段xyzzyを使っている関係でemacs入れました。
 viの方もvim-enhancedをインストールし、

 $ alias vi='vim'

 と、エイリアスを切っておきました。

3、リモートログイン

 このままVMware Player上で操作するのも可能ですが、
 いちいちフォーカスを切り替えるのが面倒なのと、
 ホストとゲスト間で文字列のコピペがしたいときに不便です。
 ということでWindowsからリモートでログインします。
 数あるターミナルエミュレータ中からとりあえずPoderosaを使うことにします。
 とはいえ特に使い方は難しくなく、Alt+Nで接続ウィンドウを呼び出し、
 接続先とユーザー名、パスワードを指定するだけです。
 設定を任意で変えてください。